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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第5章 偽りの別れ
「まあ、な。若い頃、トウモロコシの品種改良を目指したこともあるから」
「品種改良! 凄い、学者みたい」
キョンシルが無邪気に手を叩く。トスは紅くなって、わざとらしい咳払いを繰り返した。
「これでも一応、若い頃はひととおりのことはやったんだぞ、どうだ、少しは見直しただろう」
まだ十分若い癖に年寄りぶるトスは、得意げに語っている。年寄りどころか、その若々しい端正な面立ちをした青年は、まるで少年のように頬を紅潮させていた。
「品種改良! 凄い、学者みたい」
キョンシルが無邪気に手を叩く。トスは紅くなって、わざとらしい咳払いを繰り返した。
「これでも一応、若い頃はひととおりのことはやったんだぞ、どうだ、少しは見直しただろう」
まだ十分若い癖に年寄りぶるトスは、得意げに語っている。年寄りどころか、その若々しい端正な面立ちをした青年は、まるで少年のように頬を紅潮させていた。