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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第7章 崔家での日々
その日は朝から灰色の雲が漢陽の町に低く垂れ込めていた。そろそろ四月も終わりに近づいているというのに、まるで春先に戻ったかのように冷える朝であった。
珍しく朋輩の一人から声をかけられたと思ったら、何と〝旦那さま〟の部屋に薬湯を届けるようにと言いつけられてしまった。
あまり気は進まなかったが、断る理由もないし、ここで断ってしまえば、彼女たちとの溝がますます深くなる。仕方なく、時間を掛けて煮出した薬湯と口直しの砂糖菓子を小卓にのせて運んだ。
珍しく朋輩の一人から声をかけられたと思ったら、何と〝旦那さま〟の部屋に薬湯を届けるようにと言いつけられてしまった。
あまり気は進まなかったが、断る理由もないし、ここで断ってしまえば、彼女たちとの溝がますます深くなる。仕方なく、時間を掛けて煮出した薬湯と口直しの砂糖菓子を小卓にのせて運んだ。