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第7章 崔家での日々

　血の絆というものは不思議なものだ。この子は父親似だと言われる子どもが実は母親にもそっくりだということは、ままある。要するに両親のどちらの特徴もすべて兼ね備えているということだ。
　今し方、あの娘の顔を真正面から見たときは、思わず〝チソン〟と息子の名を呼びそうになった。あの娘がチソンの娘だとは既に判っていることだが、今日、大地が揺らごうともけして崩れないほどの確固たる確信を得た。