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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第8章 未来を照らす一番星
 トスが素早く輿に近寄り、中から降りてくる崔イルチェに手を貸した。
「―」
 キョンシルは眼を見開いた。
 イルチェは片方の手に杖を持ち、更にもう一方の手をトスに引かれている。一歩ずつ踏みしめるようにゆっくりとキョンシルに向かって歩いてきた。
 そのほんのわずかな距離は、イルチェとキョンシル、引いてはチソンやミヨンを遠く隔てていた十六年という歳月を表しているかのようでもあった。
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