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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第11章 海の町から
キョンシルはトスが自分をそんな邪な眼で見つめていることを全く知らない。トス自身、何も意識しているわけではなく、無意識の中に己れの中の〝男〟の部分が反応してしまうのだ。
そんな自分を醜いとも、汚いとも思うが、生まれ持った本能だけは常識や理性で抑制はできても、消せはしない。根本的な解決方法としては、この煩悩をかきたててやまない蠱惑的な少女から潔く離れるべきなのは判っている。だが、最早、自分がキョンシルから離れられないことも彼はよく知っている。
そんな自分を醜いとも、汚いとも思うが、生まれ持った本能だけは常識や理性で抑制はできても、消せはしない。根本的な解決方法としては、この煩悩をかきたててやまない蠱惑的な少女から潔く離れるべきなのは判っている。だが、最早、自分がキョンシルから離れられないことも彼はよく知っている。