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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第11章 海の町から
 少し手前に、純白の花が群れ咲いている。六弁の白い花が海からの風にかすかに揺れていた。浜木綿(はまゆう)は温暖な気候を好み、海辺で生育する。この町はすぐ近くの海の潮の流れの影響で、比較的温かいのだ。
 この場所はキョンシルの最も好きな場所と言って良い。トスが連れてきてくれて以来、一日に一度はここに来て浜木綿の花を眺めるのが日課になった。
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