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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第12章 李家の御曹司
キョンシルも十五歳の娘である。食い気も色気も自分では人並みだと思っているが、やはり、時刻もそろそろ昼時ともなれば、前者の方に天秤が傾くのも致し方ない。
前方から何とも食欲をそそる匂いが流れてきて、キョンシルが思わずふらっとその方向へと誘われようとした時。
真横から誰のものとも知れぬ歓声と嬌声が上がった。見れば、小さな露店の前に山のような人だかりができている。よくよく見渡せば、客は皆女ばかり。歳も若い娘が圧倒的に多い。
前方から何とも食欲をそそる匂いが流れてきて、キョンシルが思わずふらっとその方向へと誘われようとした時。
真横から誰のものとも知れぬ歓声と嬌声が上がった。見れば、小さな露店の前に山のような人だかりができている。よくよく見渡せば、客は皆女ばかり。歳も若い娘が圧倒的に多い。