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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第12章 李家の御曹司
 小柄なら到底見られないだろうが、こういう時、女にしては大柄なキョンシルは得だ。少し伸び上がるだけで、遠くまで見渡せる。
 どうやら娘たちが取り巻いているのは小間物屋のようである。店主はまだ若く、恐らく二十代前半。その男がうつむけていた顔を上げた時、キョンシルはこの店の客が女ばかりなのに納得がいった。
 店主の男は並外れた美貌だったのだ。朝鮮人にしては彫りの深い整った美貌は、漢陽ですら滅多にお目にかからないほどの代物だ。
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