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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第12章 李家の御曹司
キョンシルは頭上をちらりと見上げ、頷いた。六月半ばの太陽は真上に来て、燦々と降り注いでいる。最早、日中は真夏並の暑さだ。
「暑気当たりね。多分、そんなに大変な状態ではないと思うわ」
「良かった。良かった。ありがとうございます。もし大切な若さまに何かあったら、俺が旦那さまに殺されるところだった」
下男はみっともなくおいおいと泣いている。キョンシルは溜息をつきたいのを我慢して、下男に言った。