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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第3章 哀しみはある日、突然に
 花嫁自身がおよそひと月かけた縫い上げた花嫁衣装は、虹色の絹地を使っている。これはミヨンが仕立物を納めている絹店の主人からの結婚祝いとして贈られた。
 この主人は商いにかけては冷徹なところがある一面、情理も備えた話のわかる人物であった。その夫人からは蒔絵の箱に詰まった小粒の真珠が祝儀として出され、好きなように使うとようにと言われた。
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