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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第3章 哀しみはある日、突然に
 ミヨンはそこで苦しげに喘いだ。
「お前のお父さんは漢(ハ)陽(ニヤン)でも名の知れた名家の御曹司だったのに、私と結婚するために、家門も恵まれた生活も何もかもを棄てたんだ。私が死んだら、お前には頼る身寄りもない。けれど、お前のお祖父(じい)さまは、まだお元気でいらっしゃる。そのお祖父さまを頼っていきなさい。この首飾りと書き付けを見せれば、きっと悪いようにはなさらないだろう」
 首飾りと共に母が戦慄(わなな)く手で差し出した紙切れは、既に永の歳月を経たものらしく、色褪せ黄ばんでいた。
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