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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第14章 真実
 キョンシルの瞳から大粒の涙が溢れ、白い頬を流れ落ちる。トスは無表情にキョンシルを見つめていた。これまで何とかごまかし続けてきた本音をひとたび口にしてしまえば、もう上辺だけの空しい関係を取り繕う必要もないのかもしれない。
 少なくとも、トスはそんな風に考えているのではないか。それを物語るように、トスの切れ上がった眼(まなこ)は何の感情も宿してはいなかった。
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