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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第15章 心のありか
「元気で生まれていれば、丁度あなたと同じ歳くらいだわ。キョンシルさんは幾つ?」
「十五歳です」
「それなら、全く同じ歳だわね。あの子も女の子だったから。あの子が生きていれば、こんな風に綺麗な娘になっていたのかしら」
シヨンの声がかすかに揺れた。
「ゆえに、あなたが心配するようなことは何もありません。トスさまと私は、キョンシルさんが想像しているような仲では断じてないのですから。私は今でも、あの方を恩人であり、頼れる弟だと心から思っているのです」
「十五歳です」
「それなら、全く同じ歳だわね。あの子も女の子だったから。あの子が生きていれば、こんな風に綺麗な娘になっていたのかしら」
シヨンの声がかすかに揺れた。
「ゆえに、あなたが心配するようなことは何もありません。トスさまと私は、キョンシルさんが想像しているような仲では断じてないのですから。私は今でも、あの方を恩人であり、頼れる弟だと心から思っているのです」