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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第15章 心のありか
「そんな―」
 キョンシルは手のひらで口を覆った。
「それで、お子さんは」
 シヨンが儚く微笑する。
「丸二日かかった難産になりました。結局、生まれた子は亡くなっていたのですよ。泣き声を上げることもなく、誰も祝福することもなく―、静かなお産でした」
 シヨンが近寄ってくると、躊躇いがちに手を伸ばし、キョンシルの頬に触れる。
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