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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第17章 出逢いはある日、突然に
「ヘッ、女に助けられるとは、つくづく情けねえ野郎だぜ。良いか、今度、俺の前に現れやがったら、次こそぶっ殺してやるからな」
ソマニは棄て科白を投げ、悠々とした足取りで去っていった。遠巻きに眺めていた野次馬たちが慌てて道を空ける。
「あー、酷いことになってるわ」
キョンシルは首を振り、若者に近寄った。
「大丈夫ですか?」
「ああ、たいしたことは―」
言いかけて、若者がウッと右肩を押さえて呻く。