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あなたとの『愛』の続きを
第6章 立ちはだかる障害
「安心しろ…」
その言葉を呟くと、蓮は
エンジンをかけ車を発進させた。
…安心…しろ?
彼の意図はわからなかったが…きっと奈央君が
何かを言ってくれたのだろう…
蓮が会いたいと言うなんて…それも
信じがたい。
着いた先は蓮のマンション。
二人でエントランスに入ると…
蓮の足が止まった。
「蓮さん?」
彼の後ろから、顔を出すと…
そこには、宮田さんが立っていた。
「宮田…お前、何してる?」
「早いお帰りだったので…もう家にいるかと思ったんだけど…寄り道してたのね」
蓮の質問に答えることなく
宮田さんの目は真っ直ぐ私を見つめている。
「何だ…親父にでも見張れと言われたか…?」
「いえ、まだよ。
副社長ほどのあなたが…普通の女性と付き合ってると
知ったら…お父様はさぞかし悲しむでしょうね。」
「お前には関係のない話だ。帰れ。」
蓮は私の腕を引くと早足でエレベーターの方へと歩いていく。
「…バレるのも、時間の問題よ。蓮。」
すれ違いざま聞こえた、冷たい声は
蓮の耳にも聞こえたようで…
蓮は小さく舌打ちをした。