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あなたとの『愛』の続きを
第6章 立ちはだかる障害
「葵、今から会えるか?」
「仕事は…?」
「今日はもう終わらせた。大丈夫だ。
…迎えに行く。」
「わかった。待ってる…」
そう言うと、蓮がまだ訪れたことのない私のアパートを教え電話を切った。
…会える…それだけで
胸の鼓動が早くなるのが解った。
30分ほど経つと、また携帯が鳴り出した。
相手は見なくても…解る。
電話に出ると
「ついたぞ」とその一言のみで電話は切れてしまった。
急いで、外へと駆け下りると
そこには見慣れた黒い車。
そして、いつものように…
車にもたれタバコをふかしている。
「蓮さん…」
そう声をかけると、彼はこちらに気づき
携帯灰皿を手にしタバコの火を揉み消した。
そして、自分は運転席へと入っていく。
私も助手席に乗り込むと…
突然、蓮の腕が伸びてきて
私の頭を力強く引き寄せた。
気付いた時には、蓮の顔がすぐ近くにあって…
キスをされていることに気がつく。
「んっ…蓮…さっ」
ゆっくりと顔が離れると…
彼は優しく微笑んでいた。