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あなたとの『愛』の続きを
第7章 無言の挑戦状
あの日から…宮田さんは私たちの前に
現れることはなかった。
それでも…蓮さんと一緒にいると
仕事の話なのか、電話は何度も来ていたけれど…。
そんな日が続き、一ヶ月ほど経った頃だった。
彼女は…わたしの前に突然現れた…。
「結城さん。」
職場の玄関口で呼び止められた私は
背中に嫌な汗を感じながら、振り向いた。
「宮田さん…」
「どうも。蓮とは順調な様ですね。」
何故か彼女は勝ち誇ったような
笑顔を見せながら、一歩、また一歩と私へ近付いた。
「少し…お話しいいかしら。」
この時の私は、きっと彼女を
睨みつけていた事だろう。
言われるがまま、用意された車に乗り
近くの喫茶店で話す事になった。