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あなたとの『愛』の続きを
第7章 無言の挑戦状
「…蓮。…お前は…好きな人はいないのか…?」
薬を飲み少し落ち着いた会長が
運転している蓮の後ろ姿に声をかけた。
「…急にどうしたんだよ。
…そろそろ結婚しろって事か?」
「…ハハ。わかっておるな。
…お前はユリさんと別れてからは…
長続きしない。
…蓮。そろそろ…息子の言う事を聞いてやってくれ。」
…嫌なほどわかってはいた。
…自分が見つけた相手とは結婚できないという現実。
そして…今…親父が何をしようとしているのかも。
「じいさん……親父はいつ帰ってくる。」
「一週間後だったはずだ。」
「そうか…」
そう言って、会長の自宅まで送り届けた後
蓮はまた、本社へと戻っていった。