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あなたとの『愛』の続きを
第8章 溢れる想い
アレから1ヶ月が過ぎた。
蓮からの連絡は一切なかったし…
私からも連絡取ることはできないままだった。
奈央君に頼めば、出来たかもしれない…
けれど、それさえもしてはいけない気がした。
残ったのは…好きという気持ちだけ。
もう夏真っ盛り。
周りはお祭りや花火大会などと騒いでいる。
「葵ちゃん…大丈夫?」
「えっ…あっ…はい。」
まだ1ヶ月経っても癒えやしない私の心。
夏だという事も手伝って幾分か痩せた気がする。
「ちゃんと食べないと…倒れちゃうよ?」
「平気ですよ!」
笑っては見せるけれど、
笑う余裕なんてこれっぽっちもなかった。
一つ…私を救ってくれるのは
毎日届く奈央君からのメッセージ…
最初こそ返す気になれなかったけれど
今はそれも楽しみの一つ…になりつつある。