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あなたとの『愛』の続きを
第8章 溢れる想い
『葵ちゃん、今日会えるかな?』
そう、お昼休みに入ったメッセージ。
『いいよ。』
そう短文で愛想もなく返した言葉。
蓮と別れてから、誰かと出かけることさえなくなっていた。
そして…
駅前で待ち合わせをする。
しばらく待つと、向こうから
すっかりクールビズ仕様のネクタイがないスーツ姿。
相変わらずチャラチャラとして見える、彼の風貌。
スラッとした手足も…女の子なら惹きつけられる。
「待った?ごめんね…」
「ううん。大丈夫だよ。
…どうしたの?今日は…?」
「ん?…話があるんだ。」
そう笑って、私を近くのレストランへと連れてってくれた。
静かな店内は、会話をするには少し不釣り合いだった。
「…葵ちゃん。」
ワインが入れられ、メインのお肉の並べられた時だった。
唐突に奈央君が口を開いた。