この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたとの『愛』の続きを
第3章 あなたがヒーロー?
「おい…」
低く呟かれた声。
聞き覚えがあった。
けれど、今足を止めるわけにはいかない!
…しかし…
呆気なく私の腕は掴まれた。
振り返ると…
全身真っ黒…確実に…ヤクザ…
「あのっ…借金なんてありませんからっ…
体も売れませんっ…だから助けてっ…!」
「おい。何言ってやがる。」
…へっ?
「お前、もう大丈夫なのか? 」
「へっ?」
「怪我…なかったか?」
「あの…えっ?」
目の前の男性は大きく溜息をついた。
「昨日…襲われてただろ…」
「あっ…あぁー!!」
…あの真っ黒な人影…
私を助けてくれたのは…この人なの?
…にしても…
握られた腕を見ると彼はパッとその手を離す。
…何て小柄なの…
162センチくらいだろうか?
私と目線は変わらない。
それなのに…優太郎君を1発で
気絶させられるだけの力があるの…?
「なんだ…」
「いや…あの…何でもないです…」
とにかく…怖い。それけだった。