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あなたとの『愛』の続きを
第2章 初めての出会い。
「…嫌がってるじゃないか。」
「何だよ、優太郎。邪魔すんなよ。」
優太郎君が私を助けてくれた。
「どうしたのー?」と京香さんが聞くと
奈央君は舌打ちをして私から離れていった。
その隣に優太郎君が座り、
「大丈夫?」と顔を除きこむ。
「大丈夫。…舞の所に戻ってあげて…
…私、先に帰るんで…」
「なら俺も。」
はっ?と言う前には彼は、私の腕を引き
立ち上がった。
「ごめん、葵ちゃん。貰います」
そう笑うと京香さんはおぉー!と興奮気味に
手を降って私たちを見送る。
静止することも出来ず私はズルズルと引きずられてしまった。
店の外にでると、笑いながら
何度も謝る優太郎君。
「俺、最初から葵ちゃん狙ってたんだ。
良かった。二人きりになれて。」
確かに、そう言った。
顔が熱くなる…
『恋」』とは、こういう事を言うんだろうか…と思ってしまう。
差し出された手を、疑うこともなく握り
私は優太郎君の後を付いて行った。