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万華鏡
第1章 日本酒と愛しい貴方と
貴教さんが入って来る。質量のある熱い塊は、私のヌルヌルな秘壺に飲み込まれる。


その圧倒的な貴教さんの塊の圧迫感に。私を拡げて中にみっちり収まった存在感に。


私は女なのだ。と言う気分にさせられて。



グリグリと膣壁に擦り付けられて。抜き差しされる度に奥が熱くなり、快楽が理性を駆逐していく。



私達の体がぶつかり合う音。



奥に来る度にぐちゅ‥ぐちゅっ‥とくぐもった粘着質な水音が響く。



愛し会う度に、体で奏でる甘美な音楽に夢中になる。




ーー もっと。もっと。もっと。



「あっ‥あっああ‥‥あー‥」



激しく体をガクガクされて。高みに連れていかれる。
貴教さんの熱いものを飲み込むように。
ひくひくと下の口は貴教さんを締め付け絞りとる。




お酒に酔っているのか‥、貴教さんに酔っているのかその境目は、曖昧なまま。



私達は一つになった。





******




しばらくしてから、起きあがった主人が、


「乃里子、これ一人で飲んだの?」


って、テーブルの上の『まんさくの花』の瓶を見て言うから、


私は「うん」と頷いて。


「ただいまって言っても気がつかないで。
俺の名前を呼びながら、一人でしている乃里子は、淫乱で可愛い奥さんだったよ。」



なんて言うあなたは意地悪で。



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