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悠久の恋の果てに
第1章 悠
「彼氏と近頃、上手くいってないの?」
忙しい月末のお昼に、食堂で同期で受付嬢の茜にそんなことを言われた。
「え・・・?」
「だって、近頃話題に出ないからさ」
何気ない風を装って今日の定食を口に入れながら
こっちを見ずに言う。
「うん。別れそう・・・かな」
「そっか」
それ以上は何も聞かないでくれるのがありがたい。
「どこかにいい男がいないかなぁ~」
「茜の方がこの会社の事知ってるでしょ?受付嬢なんだからさ」
「知ってるのと、恋に発展するのとでは大きな違いだよ」
「まぁねぇ」
女二人、昼休みの食堂で不毛な話にため息をついた。
「ほら。例えばあの人。海外事業部の大久保さん。いい男だけど
オンナの噂は一切聞かないよね。どんなオンナがモーションかけても
絶対になびかないらしいよ」
「誰それ?」
「大久保さん、知らないの?これだから、彼氏一途なヤツは」
そうやって苦笑いするけど、もう過去形の話だよ。
私は彼氏に一途「だった」ヤツだ。
はぁ。
ウジウジ考えているなら、もうはっきり別れたほうがいいな。
お互いにマンネリで続いているだけ。
向こうに新しい子がいるのはなんとなく分かってる。
日曜日に会ったのは何か月前だろう。
そんな相手の行動にヤキモチを妬く訳でもなく
ああ、終わりなんだな。と受け入れている私自身も
彼への気持ちはもう冷めているんだろう。
忙しい月末のお昼に、食堂で同期で受付嬢の茜にそんなことを言われた。
「え・・・?」
「だって、近頃話題に出ないからさ」
何気ない風を装って今日の定食を口に入れながら
こっちを見ずに言う。
「うん。別れそう・・・かな」
「そっか」
それ以上は何も聞かないでくれるのがありがたい。
「どこかにいい男がいないかなぁ~」
「茜の方がこの会社の事知ってるでしょ?受付嬢なんだからさ」
「知ってるのと、恋に発展するのとでは大きな違いだよ」
「まぁねぇ」
女二人、昼休みの食堂で不毛な話にため息をついた。
「ほら。例えばあの人。海外事業部の大久保さん。いい男だけど
オンナの噂は一切聞かないよね。どんなオンナがモーションかけても
絶対になびかないらしいよ」
「誰それ?」
「大久保さん、知らないの?これだから、彼氏一途なヤツは」
そうやって苦笑いするけど、もう過去形の話だよ。
私は彼氏に一途「だった」ヤツだ。
はぁ。
ウジウジ考えているなら、もうはっきり別れたほうがいいな。
お互いにマンネリで続いているだけ。
向こうに新しい子がいるのはなんとなく分かってる。
日曜日に会ったのは何か月前だろう。
そんな相手の行動にヤキモチを妬く訳でもなく
ああ、終わりなんだな。と受け入れている私自身も
彼への気持ちはもう冷めているんだろう。