この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
悠久の恋の果てに
第6章 果
ゆらゆらと揺れる視界の向こうに見えたものは
古い様式の大きなお屋敷だった。

そう―――
お屋敷という言葉がぴったりの。
イマドキでは見かけない建物だった。

「みさを」

遠くで聞こえた男性の声が、庭を通り裏庭までかけてきた。
私はどうやら空からこの屋敷を見ているらしい。

「また此処に居たのか。みさを」

みさをと呼ばれたのは、女中さん?
カスリの着物を着てエプロンを締めている。

「すみません。坊ちゃん。大事なお皿を割ってしまいました」

しょんぼりしているみさをを前に
坊ちゃんと呼ばれた人がクックックと笑いをこらえている。

「女中頭のヨシに叱られたか?うん。あんみつを食べに行こう」
「でも」
「いいから。みさをはあんみつを食べると機嫌が直るだろ」
「坊ちゃん」

「いいんだ。お皿の1枚や2枚。大したことじゃないだろう」
「・・・・」

坊ちゃんがすっと差し出した手にみさをは自分の手を重ねることはしなかった。
「私と手をつないではいけません。もう小さい頃とは違うのです」

「かあ様に、何か言われたか?」
「・・・・」
/47ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ