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悠久の恋の果てに
第6章 果
歪みがゆっくりと直ると、今度は坊ちゃんが一人で部屋にいた。
「坊ちゃん。旦那様がお呼びですよ」
坊ちゃんは何かのパーティーなのだろうか?
きちんとした燕尾服を着ていた。
「その旦那様から逃げているんだよ。みを」
「坊ちゃん・・・・」
「ごめんね。みを。僕はどうしても飯塚のご令嬢と
結婚しなければならなくなりそうだ」
坊ちゃんが辛い顔でみさをに謝った。
「そんな。坊ちゃん。ちゃんと分かっています。
先日。坊ちゃんが好きだって言ってくれただけでいいんです」
「うん」
「お気持ちだけ。ありがとうございます」
「僕は、みをに気持ちしかやれないんだな」
「坊ちゃんが飯塚のお嬢さんとご結婚なさらないと・・・」
「大久保の爵位は政府に返上することになるね。
今の大久保では男爵家を継続させるほどの財力がない」
「そんな事になったらご先祖様に申し訳ないです」
「大久保の家に財力がないばかりに。ごめんね」
「とんでもない。もったいないお言葉です」
椅子に座って、庭を見ながら坊ちゃんは泣いていた。
「坊ちゃん。旦那様がお呼びですよ」
坊ちゃんは何かのパーティーなのだろうか?
きちんとした燕尾服を着ていた。
「その旦那様から逃げているんだよ。みを」
「坊ちゃん・・・・」
「ごめんね。みを。僕はどうしても飯塚のご令嬢と
結婚しなければならなくなりそうだ」
坊ちゃんが辛い顔でみさをに謝った。
「そんな。坊ちゃん。ちゃんと分かっています。
先日。坊ちゃんが好きだって言ってくれただけでいいんです」
「うん」
「お気持ちだけ。ありがとうございます」
「僕は、みをに気持ちしかやれないんだな」
「坊ちゃんが飯塚のお嬢さんとご結婚なさらないと・・・」
「大久保の爵位は政府に返上することになるね。
今の大久保では男爵家を継続させるほどの財力がない」
「そんな事になったらご先祖様に申し訳ないです」
「大久保の家に財力がないばかりに。ごめんね」
「とんでもない。もったいないお言葉です」
椅子に座って、庭を見ながら坊ちゃんは泣いていた。