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英里を調教
第19章 エクストラ・ストーリー5 体育教師の身体検査
 夏休みが終って二学期。

 まだ暑さの厳しい日が続く、九月の初めの始業式。
 この日は旧体育館からパイプ椅子等の備品の移動があるため、達也が主催する『秘密のサークル』の活動はない。
 英里は今後、特別な行事がない限りは、平日の放課後は毎日犯されることになる。

 体の負担が増える代わりに得られる快感。

 英里の心中は複雑だ。

 もうやめなければ、いけないことだ、と思いつつも、夏休みの間のように長い期間満たされないと、体の疼きが抑えられなくなる。
 結果、伯父にまで犯されてしまった。

 自分はどうなってしまうのだろう、といつも英里は心を悩ませている。

 気持ちがよくなれればどうでもいいような気もするし、それとは引き換えに失っている何かもあるような気もするし。

 そんなことを考えている間に始業式は終了して、クラスごとのホームルームを済ませて、その日は終った。

 と思った。

 体育教師の佐上から呼び出しがあった。

 佐上は体育教師で柔道部の顧問でもある。
 体育の授業は男女別で、女子には女性の教師が担当になるから、今まで佐上との接点はほとんどない。
 だから詳しくは知らないが、たしか三十代の前半くらいと、他の先生に比べて若かったな、というくらいの印象しかなく、よって呼び出しの理由も分からなかった。

 すでに下校を始める生徒に紛れて、英里は体育教官室に向かった。

 体育教官室は、体育館の二階にある。
 校庭や体育館では、すでに運動部が練習を始めており、まだまだ気温の高い中で大粒の汗を流している。

 体育館の中には入らず、外側の階段を上った先に体育教官室はある。
 はじめて入るそこに、若干緊張しながら、英里は扉を開ける。
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