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回想ディスコ
第3章 「正弘の場合」
いったい何様だよ?

それ聞いてオレは鼻膨らませて吐き捨てたね。
でもよくよく聞くと、
ホールの真ん中のその姿はたびたび目撃されたんだとさ。

そう、そうまでしちゃう男が結構いたってことだよ。


その話をもっと詳しく、ってバーテンと話していたらなんと、
その本人、男の方ね、そいつが隣にいてさ。
オレの肩を叩くんだ。

「あの女の事でしょ?シャネちゃんね。いいよぉ!すげーイイ!
 基本一度しか相手してくれないんだけどさ。
 それでもやってみたいって思わせるだろ?アンタもそう思ってんだろ?
 ひざまずいてもやる価値あるよ。
 なんでも友達と賭けしてんだって、ひざまずかすことができるかどうか。
 人数?ああ、特にそう言うのは無いみたいだけど。
 たしかあと2人・・ディオちゃんとイブサちゃんっていったかな。
 みんな流行りの海外ブランドの名前からとってるんだよね、ナイトネーム。
 で、断トツがシャネちゃんってわけ」

はぁ~・・似たような事やってる奴っているんだ・・
その、シャネちゃん?達のやってることは
オレらの30人切りみたいなもんだよね。
それ聞いたらなんだか親近感まで湧いてきちゃってさ・・

ますますやる気がでてきた。
そう、この女を、シャネちゃんを
20人目の女に選んだ。
っていうか、20人目達成の女にしてやるって、決めたんだ。
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