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回想ディスコ
第3章 「正弘の場合」
そうやって30人切りの目標目指して
いよいよ20人目に到達しようって時にオレの前に現れたのが
あの女だった。
イイ女だった。まずオレの好み、だからイイ女!
セミロングの髪をけだるそうにかきあげながらホールの真ん中で踊ってる姿は、
なんだか輝いてるように見えたんだよな・・なんでだろう・・?
う~ん・・勝気な雰囲気が逆にかわいく映ったんだよな、オレの眼に。
それに・・その女、金曜の夜によく来てるってバーテンが言ってたんだけど
どうやらちょっとした有名人だったらしいんだよね。
え?芸能人とかそう言うんじゃなくって、
ワンダーランドの中での有名人、だったんだ。
聞くところによると・・
その女は、自分に言い寄ってくる男に、
落したいならこのホールの真ん中で、ひざまずいてお願いしろっていう
とんでもないことをさせてたんだって。
一緒に踊るくらいならそこまでさせなかったみたいだけど、
その後、もちろんベッドの上でね、一緒に踊りたいなら
シンデレラにでてくる王子様みたいにひざまずいて手を取って、お願いしなさいって!