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回想ディスコ
第3章 「正弘の場合」
女の眼をじっと見ながらジントニックを口に含む。
やっと声をかけてきたわね・・
ちょっと優越感に染まる瞳で女はまずうなずいた。
「ええ、チークまでまだ何曲かあるでしょ?
だから今のうちに一休みしておこうと思って」
「チークか・・相手はいるの?」
「・・相手、してほしいの?」
・・う!これは聞きしに勝る女王様気取りだな。
でもオレは頭なんか下げないぞ。
コイツの方からお願いさせてやる!・・
外国の映画俳優を気取って片眉をつり上げてみせる。
その表情に女は、カチンときたようだ。あごを突き出して唇の端をつりあげた。
「なんかあなた・・自信たっぷりな感じね」
やっぱりシャネちゃんの気に障ったんだ。
だがこれはかえって戦いやすくなる。
彼女もきっとエンジン全開で挑んでくるだろう。
俄然やる気が出てくるぜ・・
「あるよ、自信。だって、チークを踊った女はほとんどが
ベッドの上でも踊ってくれるしね。
言っとくけど、無理強いしたんじゃないよ、女がその気になってくれたからだよ」