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回想ディスコ
第3章 「正弘の場合」

男は満面の笑みでシャネちゃんの手を引きホールの真ん中に踊りでる。
大勢のギャラリーが見つめる中で、
2人はまさに一つになってゆったりと揺れていた。

時折、オレの方を見ているシャネちゃん。
ターンするたびにオレに視線を送り、時にベーッと舌を出したり。

なんだよ?アイツ・・!

ムカつく気持ちの裏側で、だんだんあの女がオレの中で
存在感を広めていくことに気がついた。
まだゆるい自分が、ピクピクし始めて、
スーッと血液の流れに合わせて硬くなりはじめた。

・・クソッ!立ちやがった!・・

足をこすりあわせてもぞもぞしていると、誰かがドンとぶつかってきた。
ビックリして後ろを向くと・・
あ、コイツ・・友達の方か。

「ねぇ、シャネのこと狙ってんの?」

ストレートのセミロングヘア、この女はディオちゃんかイブサちゃんか・・
どっちだ?

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