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回想ディスコ
第3章 「正弘の場合」
「えっと・・キミは・・」

「あたし、イブサよ。
 あたしさ、さっきからアンタたちのこと見てたんだけどさ、アンタ、
 あの女に頭下げる気無いでしょ?」

・・えっ!なんでわかるんだよ?・・

反射的に目を見開くオレの顔を見て、答えを悟ったようだ。
イブサはなんだか知らないけどうんうんと頭を振る。

「ここいらでさ、シャネを逆にひざまずかせるような
 骨のある男が現れないかなって思ってたのよ。アンタ見込みある!
 ねぇがんばってよ。あのコの方からお願いさせてよ」

女ってコワいな・・
その瞬間思ったね・・


そっか、期待されてんだって、なんだか元気も出てきた。
オレはイブサちゃんの耳元で

「がんばるよ、期待に応えられるように」と囁いた。

イブサちゃんはオレの二の腕を叩いて激励してくれた。と同時に・・

「その前にさ・・あたしと、どう?」

「え?」

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