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誘惑のサンタクロース
第1章 ☆
いつもの公園の、いつものベンチ。
そこにはお兄さんの姿はなかった。
そりゃそうだよね・・・。
ベンチに座っていつもみたいに空を見上げた。
冬の寒さで、綺麗に輝く星。
サンタさんみたいに見える、あの星座。
ねぇ、サンタさん。
今年のプレゼントは・・・。
綺麗な星を見ながら
プレゼントのことを考えていた
急に、目の前に男の人が現れた。
「!? ビックリした・・・」
「やっぱり居た、黒ちゃん」
わたしと月の間に立つお兄さん。
そこに立たれると、顔が見えない。
綺麗な、お兄さんの顔が。