この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
誘惑のサンタクロース
第2章 ☆☆
「じゃあ、目をつぶって?」
「え!?」
「早く、魔法がかけられないよ?」
ビックリしてお兄さんのほうに顔を向けてしまい、
綺麗に笑うその顔を見て、ドキドキしてしまった。
「ほら、上向いて、目つぶって」
言われた通りに上を向いて、目をつぶる。
するとお兄さんの冷たい手が
わたしの顔にぴたっとついて、
目隠しをしているみたいだった。
「しばらく目は閉じててね、
見られないように手置いてるだけだから
安心して、変なことしないから」
〝変なこと〟という言葉にまたドキドキさせられて、
この胸のドキドキが
このお兄さんの手に伝わってしまうんじゃないかって思った。