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誘惑のサンタクロース
第2章 ☆☆
「まだー?」
「もうちょっと、かな」
準備なんてしてる様子はないのに
まだ時間がかかるらしい。
もしかして友達呼んで
拉致られるとかじゃないよね!?
こんな綺麗な顔だし
わたしもしかして、騙されてるんじゃ!?
そんな失礼なことを考えていたら
「じゃあ魔法をかけるよ」
という声が聞こえた。
「ワンー、ツー、スリー!」
わたしの目の上に乗っていた手がどかされた。
これは目を開けていいってことだよね?
なにが起きるのだろうと
ドキドキしながらゆっくりと目を開けると、
目の前に広がる夜空に、たくさんの星が
いくつもいくつも流れていた。