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want to be ...
第2章 出会い
ラブホテル…
目的が違うとはいえ、1日に2回入るなんて初めてだ。
…しかも違う男の人と。
いつもは入ったらすぐセックスだから、今日くらい…
せっかくの機会だし、探索しよう。
ぐるりと部屋を見渡して、思わず苦笑い。
…随分とやらしい内装の部屋に入っちゃったよね。
壁や照明は白だけど全体的に赤を主張としていて、サテン調の大きなベッドに柔らかくかかってるラメ入りの薄いカーテンや、床に敷かれてるふかふかな絨毯が何だかとてもやらしい。
部屋に流れてるオルゴールはリラックス効果がありそうで、聞いてたら眠くなりそうだ。
ベッドのすぐそばにある大きなテレビに近づき、何となくリモコンを手の中で弄ぶ。
今どんなニュースしてるかな?
そんな軽い気持ちで、電源をつけた。
「っ…あん、もっと…あっあぁっ…」
つけた途端男女が絡み合ってる映像が流れ、驚いて消すとリモコンが手から滑り落ちた。
顔を真っ赤にして目を見開き、そっと体を屈めてリモコンを拾う。
AV…?今の…
真っ最中のタイミングで付けちゃったよ。
…あ。
そっと彼を覗き込んだけど、起きる様子はない。
よかった…
お風呂見てこよう。
通る時に見えた、鏡に映るはだけた服の自分は見ないふりをして、お風呂に繋がる扉を開ける。
…わぁ、すごい。
これ…好きな人と入りたい。
広く丸い形のバスタブに広がる色とりどりの薔薇の花。
思わず中に入り、お湯を掬ってまた驚いた。
乳白色のお湯はとろみがあって、そういえばホテルに入る前に、美肌効果を謳った記事が貼られていた事を思い出す。
だからなのか、慌てて入ったとき空いた部屋が全然なくて驚いた。
人気なのかな。
お風呂が既に準備万端なんて素敵だよね。
彼寝てるし…、入っちゃおうかな。