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want to be ...
第9章 さよなら
その先生とセフレ関係の雫。
…先生と生徒なのに。
理由は違えどセフレがいることが一緒なあたし達は、お互いのことを知る前にクラスの飲み会で意気投合し、2人で3次会に行ったんだ。
…お酒の勢いだよね、もう。
酔っていたあたし達は、今までほとんど友達に話したことのない、簡単に人に言えない複雑な恋愛事情をぶっちゃけ合った。
お互い複雑な恋をしてることを知り、あたし達は更に仲良くなった。
今では、お互いの恋事情に口出しする程の仲だ。
それも遠慮なく。
「それは杏奈、騙されたんじゃない?
普通有り得ないでしょー、
両思いになったのに放置プレイなんて。
両思いだと思わせといて
別れる口実だったんじゃない?」
蒼汰さんから連絡が来なくなって2週間経った時、雫にそう言われたしね。
だからあたしも
「雫こそ、プロポーズ絶対嘘だからね。
先生、誰にでも指輪渡してるんだよ。
も・ち・ろ・ん、西野(にしの)先生にも」
…悩んでる子相手にここまでずけずけと本音(?)言える仲ってあまりいないと思うんだ。
大抵は、
「そんなことないよ~気のせいだよ〜」
だとか言って言葉を濁して簡潔に済まそうとしたり、
「○○ちゃんならもっといい人現れるよ!」
だとか言って、真剣に悩んでるこっちに対して迷惑極まりない言葉を吐くのが普通でしょ?