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want to be ...
第9章 さよなら
驚いて急いでカラオケを出ると、カラオケの入り口にもたれ掛かるようにして泥酔して寝ている男の人を見つけた。
それが、津田先生だった。
なぜか気になった雫は、その男に声をかけた。
「起きてください」
「こんなところで寝てたら風邪引いちゃいますよ」
すると、もともとかなり酒癖が悪いらしい先生は、目を醒ますと雫を見るなりプロポーズ。
ぽかんとする雫の腕を掴みよろけながら立ち上がり、無理矢理ラブホテルへと連れて行き…
そのまま一晩を共にした。
途中から先生はまともな意識を取り戻してたらしいけど、本当に雫に一目惚れしたらしく、離してくれなかったらしい。
雫も、先生のセックスの巧さと性格に惚れちゃったらしい。
それからお互いの素性は知らないまま2人は頻繁に会い関係を続け、大学で…出会ってしまった。
それから一度は関係が途切れたものの、ズルズルと続いていて今に至る、という感じ。
「絶対にバレてはいけない」
お互い強く惹かれ合ってる2人は、いけないと思いつつ関係を続けた。
「雫が大学を卒業したら結婚しよう」
そう言って先生は指輪までくれた…なのに。
ある噂が、雫を凍り付かせた。