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want to be ...
第9章 さよなら
津田先生と保健医の西野先生の熱愛。
鍵が掛かっていた空き講義室から2人が出てきたところを生徒が目撃したらしい。
もともと2人は幼なじみで、数年前まで交際してたそう。
雫は先生に何度もメールで問い質したけど、返信はなく。
更に2人がヨリを戻したという噂まで流れて。
若くてイケメンな津田先生と、優しくて綺麗な西野先生。
2人の交際を反対する者はいなかった。
…雫除いて。
雫は先生の家まで行き、何度も問い質したが…
先生は、雫を冷たく突き放した。
それなのに…
ある日、冷たい物言いに耐えきれず泣いてしまった雫を部屋に連れ込み、朝まで離してもらえなかったらしい。
「好きだ」
「愛してる」
そう言って、大輪の華を雫の胸に咲かせて。
…なのに。
「これで満足か?」
朝目覚めて、雫が先生から放たれた言葉。
これ相談された頃の雫、毎日泣いて目真っ赤にしてたな…
それからも、西野先生と付き合ってるはずなのに雫を頻繁に家に呼び、激しく抱く先生。
雫が西野先生とのことを聞いても、なぜか答えて貰えないらしい。
今も、そんなよく分からない関係をズルズルと続けてる雫。
「…はぁ。瑞季のバーカ」
先生を見つめながら小さく呟く雫。
すると。