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want to be ...
第9章 さよなら






「体位っていろいろあるじゃん?
全種類制覇して貰おっかなっ」


「それ楽しそう~!」


言いつつぐいっとカクテルを飲み干してグラスを机に置き、ため息を吐く。


「…で。結局どうすんの?杏奈は。
蒼汰さんのこと、…っていうか。
そういえばその人って、うちらの大学のOBだよね?」


「そうだよぉ」


「あのイケメン四天王の1人でしょ?」


「…何それ?」


「えー!?ちょっと、何それじゃないよー!
めちゃくちゃ騒がれてたじゃない!2個上の、
矢野先輩と菊川先輩と中村先輩と神田先輩!」


「…知らなぁい」


「えぇ?嘘でしょ~!?」


いやいや、ほんとに初耳だ。


何?四天王って。


何そのゲームの砦みたいなの。


しかも、先生のことだけで精いっぱいだった雫が知ってるなんて、相当有名ってことじゃん。


で、あたしが知らないって…、


えええ…?


いや、あたしも蒼汰さんのことで精いっぱいで他人のことなんてどうでもよかったけど。


その四天王とやらに設定されてる4人の内、3人は身近だし。


蒼汰さんはともかく…菊川翔平と中村健(たける)は、あたしの幼なじみだ。


神田先輩?は知らないな…


「じゃあ杏奈、あんたのファンクラブあることも
知らない感じ?」


…はぁっ!?


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