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want to be ...
第9章 さよなら






「…、そっか…」


あたしの目をじっと見つめ、寂しそうに呟いた雫。


「…杏奈から会いに行ったりは、しないの?」


「…行きたい。
行きたい、けど…絶対待ってろって言われてるの。
決意揺らぐからって」


「あぁん?勝手だなあの人」


綺麗な顔を歪めて舌打ちする雫に苦笑い。


「何度か、蒼汰さんの部屋行ってみようかなって
思ったことはあるんだけど…、怖いんだよね。
時間に厳しい人なわけじゃないけど、
約束守らなかったらお仕置きが怖いし、
もう呼ばれなくなりそうだし、
時間守らないお前なんかもう好きじゃないとか
言われたら立ち直れない…」


「…、うーん…難しいねぇ…」


雫は酔ってきたのか、顔が真っ赤だ。


あたしも身体熱くなってきたし、酔ってきてるのかな…


「お似合いなのにな…杏奈と蒼汰さん」


「先生と雫の方がお似合いだよ…」


「もしそれぞれうまくいって結婚したとしたら、
矢野杏奈と津田雫だね」


「…え、えっ!ぴったりじゃない!?違和感ない!」


「ね…うわぁ、今まで心の中で呼んでたけど、
口に出したら合ってんね!え、すっごく嬉しい!」


「本当にそうなれたらいいんだけどね~!」


「ね~!」


それでも…いくら名字と名前が合ってたとしても、あたし達が選んだのは''別れ''の道。


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