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want to be ...
第9章 さよなら
あたし達の意思は固い。
迷う時間は長いけど、こうと決めたらその意思を曲げずに突き進むのがあたし達だから。
「よーし、んじゃー!
もうちょっとお互いの男のこと話し合うかー!」
「いいねいいねー!」
そこから、雫は先生のことを話してくれた。
誕生日には、毎年雫の大好きなスイーツを大量に買ってきてくれること。
温泉旅行へ連れてってくれて、部屋の中の露天風呂に一緒に入った時、「愛してる」って言ってくれたこと。
「また来ような」って言ってくれたこと。
デートは身分上簡単に出来ないから、遠くへ出掛けるか、お家デートするか。
コンビニとか近くのお店に行く場合、どっちも絶対マスクかメガネか帽子は欠かせないんだけど、それが実は楽しかったこと。
愛されてるという実感が出来るセックスをされて、嬉しかったこと…
酔いがだんだん回ってきて、再びセックスの内容を話し始める雫。
ひとしきり雫が話し終えると、あたしも蒼汰さんとのことを話し始める。
最初の頃は蒼汰さん自身もセックスも最悪最低で、セフレになったことをとても後悔してたこと。
「いやだ」と拒否したら、身体が壊れちゃうくらい激しく犯されて、蒼汰さんが帰った後朝まで泣き明かしたこと。
大樹さんに嫉妬してる時の蒼汰さんのキスは冷たくて痛いこと。
美咲さんについて話す蒼汰さんの表情がとても優しくて、泣きそうになったこと。