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want to be ...
第9章 さよなら
泣き終え、次はジンというお酒を頼んだあたし達は、再び酔いが回ってきていた。
話の内容は相変わらずお互いの男の話。
「それにしてもさぁ。矢野さん、
こんな可愛い杏奈をほったらかしにするなんて…
実は経験人数少ないんじゃなぁい!?
杏奈で童貞卒業したとか?」
「そんなわけないじゃん…」
「じゃあ何、完璧主義者?俺には美咲さんくらい
何もかも完璧な女じゃないと釣り合わねんだよ!
みたいな?はんっ、勝手だな」
「凄い有名だったもんね、美咲さんと蒼汰さん。
あれで付き合ってないなんて、
世の中不思議なこともあるんだねぇ」
「本当にねー。上京前はいろいろあったんじゃない?
って感じするけどね。身体の関係あった感じしない?」
「実はあたしもうすうす思ってた…」
「…ていうか!美咲さんの彼氏って、
めちゃくちゃイケメンで直視出来ないくらい
イケメンで完璧なイケメンなんでしょ!?」
イケメン大好きな雫は、だんだん話す内容の日本語がおかしくなり始めてる…
「もう全部が完璧だよ。もうねー…もう…
あのエロさ!妖艶さ!色っぽさ!
ただ立ってるだけなのにちょっと気怠そうで
眠そうな感じの雰囲気がもう…完璧!
かっこよすぎ!あと胸板が最高すぎて!
あの体で美咲さん抱いてると思うと鼻血もん!
きゃぁああ」
「えぇっ!?美咲さんの彼氏見たことあんの!?」
「前話したじゃーん!蒼汰さんの部屋初めて行って、
部屋間違えて美咲さん達の部屋入っちゃって
大樹さん出てきたって!」