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want to be ...
第9章 さよなら
「今までっ…俺がどれだけお前に尽くしてきたか…」
「…尽くした?
あぁ…あの好みでも趣味悪いブランドのアクセサリーや
バッグ諸々をあたしに買い与えたことかしら?」
「…!?」
「あと、先月のあたしの誕生日パーティーのあの言葉…
今でも忘れられないわ、気持ち悪すぎて。
「プレゼントは俺」だなんて!
ぶふっ…いらないわよ!いるわけないでしょ!?
それなのになんであの状況でドヤ顔してたのよ!
あたし、笑い必死に堪えてたの気付いてた!?
あたしだけじゃないわ、あたしのセレブ友達…
みーんな必死で笑うの堪えてたのよ?
プレゼントは俺だなんて言いたい時は、そのちっさくて
細いそれを5倍以上大きくしてから言いなさいよ!」
やばっ…あたしも笑いそうになっちゃった。
雫なんて俯いて身体震えてる…
「5倍…5倍…」って呟いてる…ちょっと怖い。
「お前っ…離婚なんてしてやらないからな!?
そんなこと言ってるけど…
本当は俺に構ってほしいだけなんだろ?
素直になれないだけだろ?
心配するな…俺はお前を心から愛して…」
「…ねぇ、あたしの言ったこと聞いてた?
ねぇ、聞いてたの?素直になれない?はぁ?
はっきり言わないと分からないお子ちゃまですかぁ?
じゃあはっきり言わせて貰うわね?
ここにいる方達にも聞いて戴くわ」