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want to be ...
第10章 杏奈と蒼汰






「ねっ…見てるならどうにかしてよ!
おにっ…んぅ!」


「あいつと喋んな…杏奈は俺のものだろ…?」


「あっ…やぁ…!」


「杏奈…俺がちょっと離れた間にもう男作ってたわけ?
やっといろいろ落ち着いて
杏奈のことだけ考えれるようなったのに…」


「…っ、ぁ、ふあ…っ」


…えっ?今…


でも敏感なところに焦らしながら触れられ、蒼汰さんの肩にしがみついてしまう。


「…なぁ、こいつの教育に悪いんだけど」


「黙ってろ!」


はぁ!?


お兄ちゃん、もっともっと酷いこと優奈ちゃんにしちゃってるくせに…!


「っなら…っ、助けてよっお兄ちゃん!」


そう叫ぶと、蒼汰さんの手が止まり、すぐに蒼汰さんの身体を突き放した。


お兄ちゃんの後ろに隠れそろりと蒼汰さんを睨むと、なんか変な顔をしてる。


すると、片手で顔を覆って顔を背けてて、なぜか身体が震えてたお兄ちゃんが突然吹き出した。


「ぶっ…は!あははは…っ」


「パパー?」


爆笑するお兄ちゃんを不思議そうに見つめる悠翔…


えっ何でいきなり笑い出すの!?


意味分かんない!


「ちょっ…お兄ちゃん!
笑ってないでなにか言ってやってよ!」


「何ってっ…、…っく、ふは…っ」


「あっ、ちょっと!」


勢いよく悠翔を渡されて後退りすると、しゃがみ込んで笑ってるお兄ちゃん。


笑いすぎでしょこの人…てか何に笑ってんの!?


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