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want to be ...
第10章 杏奈と蒼汰
「…杏奈、そいつ、お前の…」
「あぁ、紹介が遅れました。お兄ちゃんです、4つ上の」
意味分かんないセクハラド変態アホ兄貴だけどね!
「はぁっ!?兄貴!?」
えっ!?そんな驚くこと!?
まあ多分、話したことなかったと思うけど…
お腹を抱えてヒーヒー笑ってるお兄ちゃん。
だから何に笑ってんの!?
「あの、何かスイマセン…」
何で謝るの蒼汰さん!?
「うわっ…謝られた!ぶはっ…」
えっ、そこにも笑うの!?
「お兄ちゃん!笑いすぎだからっ」
「パパ、へんなの~」
「ねー、元からだけど変だね悠翔のパパ」
フラフラしながら立ち上がるお兄ちゃんを睨みながら言う。
「…俺の勘違いでした。マジスイマセン」
だから何で謝るの蒼汰さん!?
「ぶふっ…」
何で笑うのお兄ちゃん!?
「お兄ちゃん笑わないで、キモいから。
あの、蒼汰さん…とりあえず上がってください」
「キモいってっ…、っふ、お兄ちゃん悲しい…」
「キモい!さっさと帰れ」
「お兄ちゃんにそんな口きくなよ杏奈~」
ウザい!
お兄ちゃんと言い合いながらリビングに戻り、悠翔をゆっくり床におろす。
とりあえずコーヒー用意しよう…
そう思って棚からコーヒーの粉を取り出すと。