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want to be ...
第10章 杏奈と蒼汰






「あんず、にんげん!ばいばーいっ」


「ぶふっ…あはははは」


…また笑ってるこの人。


「…どうも」


小さく頭を下げた蒼汰さんを見て再び笑い、


「杏奈ぁ元気でな。蒼汰、連絡するからぁ。
結婚式呼べよお前ら」


…何やら爆弾発言を落として、手を振って悠翔と部屋を出て行った。


残されたあたし達の間に、微妙な空気が流れる。


…蒼汰さんだ。


蒼汰さんだぁ…


また、あたしの隣に蒼汰さんがいてくれてる…


「…あの、蒼汰さん」


遠慮がちに話しかけると、蒼汰さんがあたしを見てくれる。


「えと…、お久しぶりです」


…は、恥ずかしいな。


はにかみながら言うと。


「ずっと…会いたかった」


「…、え…」


真剣な表情とその言葉に、驚いて見上げる。


「俺、ちゃんと美咲に思い伝えてきた。けじめつけてきた。
仕事も落ち着くまで片付けて、有給取ってきた。
…長い間待たせてごめん。まだ、有効なら…
結婚を前提に、俺と正式に付き合ってください」


そう言って頭を下げ、蒼汰さんが来た時からずっと持ってた花束を差し出された。


大輪の、バラの花束…


なに?これ…信じられない。


…ねぇ、ほんとに夢じゃないの?


結婚を前提に、って…


あの有名なテレビ番組の人達が来て、


「ドッキリでした~」


なんて、看板持って入って来ない?


頬をつねると、痛みが走る。


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