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want to be ...
第3章 再会
細いのに胸は大きくて綺麗な膨らみを持っていて、姿勢正しくて腰のくびれが凄くて足が長くてスラッとしてて…モデルみたい。
その辺にいる可愛い子の…数倍可愛い。
彼女、出来たのか…もしくは、いたのか。
そうだよね…こんなかっこいい人だもん。
いないわけないし、いないとしてもあたしみたいな1回会ってセックスしただけの女なんて相手にしてもらえるわけない…か。
自嘲気味に笑って俯くと、女の子の、小声だけど凛とした綺麗な声があたしの耳に届いた。
「ねぇ、蒼汰(そうた)」
「あ?」
再び顔を上げて2人を見つめる。
…え?今…
「1限の講義の参考書って、今日使うかな…?」
「使うけど。
つかバカかお前…毎回使ってんじゃねぇか」
「嘘っ…忘れてきちゃった!机に置いたままだぁ…」
「ふっ…バーカ。俺知ーらね」
「えぇ、どうしよう〜?
取りに行ったら間に合わないかなー…?」
「1限だぞ、間に合うわけねーよ」
「そうだよねー…、ねぇ蒼汰、見せてお願い~」
「っ…どう、しよっかな」
彼女が彼に密着して、腕をぎゅっと掴んで揺らす。
甘えた声を出してるけど、わざとっぽくなくて…あたしでも言うこと聞いてあげたくなるような可愛い声。
「蒼汰の好きなもの奢るからぁ」
「え~」
「っ…、購買の限定プリン奢る…」
「俺プリン嫌い~」
「…うぅ。ノート買ってあげる…」
「まだあのノートの山増やす気か」
「んー…、じゃあどうしたら見せてくれるー?」
「俺のしたいことさせろ」
「え、いいけど…何?」
「ん、これ」