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want to be ...
第13章 希望
それは…確かに言われた記憶がある。
その後、本人には気付かれにくいけど結構分かりやすい男らしいから、とも言ってた。
…とりあえず、今言える事は。
男の子って…意味分かんない。
女の子もかもだけど。
じゃあ、つまり…
蒼汰さんは、あたしをずっと前から好きでいてくれてたって事…?
「妊娠してるかもしれないんだろ?
体温まったら上がって2人で調べよう?
妊娠してたら2人で喜べるし、妊娠してなくても
また次って期待込めれるじゃん。…な?」
嬉しすぎる言葉に再びあたしの涙腺が緩んで、蒼汰さんに抱き付いて泣いてしまった。
「っ、そ…たさんっ、ひっく…赤ちゃん、
望んでっ…くれるんですか…?」
「当たり前じゃん。俺達の子だもん…
杏奈、大学中退する事になるし、
苦労させるかもしれないけど、2人で頑張ろうよ」
嗚咽が耐えられなくなって、再び声を上げて泣いてしまった。